今年は巳年

カテゴリー │仏教・禅思想


明けましておめでとうございます。


今年は巳年ですが、
ヘビは脱皮することで成長します。

私たち人間は、ヘビのように脱皮することはしませんが、
意識ににおいて脱皮することは可能ですし、人として成長するうえで大切なことです。


長年、仕事における体験や修行あるいは学ぶことを続けてくると、

自分は「知っている」、「分かっている」、「悟っている」という意識に胡座をかいてしまいがちです。

でも、「無知の知」というように、「自分は知らない」と知ることが真の知であり教養ある人でしょう。


悟りについても、法執(ほうしゅう、法への執着)と呼ばれる「悟った」という意識をも打ち破り、「無・空」の境地もブレイクスルーして、

「悟りってなんのこと?」と、
あたりまえの地平に降り立って、ごく平凡に平常心をもって生きるのが禅の道です。


難透(なんとう)と呼ばれる難しい公案(禅問答)に、
「白雲未在(はくうんみざい)」というのがあります。

白雲禅師は、すでに悟りの境地にある、どんな立派な禅師が訪ねてきても、
「未在未在」「まだまだ、まだまだ」と言い放ったということです。

「何も知らんな!」、「分からんな!」、「まだまだだな!」と、

生涯脱皮し成長しつづけるところにこそ、
禅スピリットの躍動があるのです。


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この記事へのコメント
こっさん、はじめまして(^-^)

こっさんにお礼の気持ちを伝えたくて、書き込みさせていただきます。

去年の初頭からこちらのブログも愛読させていただいておりました。
(きっかけは阿部さんの『いまここ』ブログ経由です)
去年の、阿部さんとの共著に付録でついていた読経CDを繰り返し聞いている内に(一緒に読経しました)、

「身近なところに、参禅会(観光者対象ではなく・・)があったらいいのになー」と、願うようになりました。

それで。昨年の秋より、車で30分の所で、ヨーガと坐禅の指導をしてくださる尼僧さんの庵にご縁をつないでいただきまして・・
巡り巡って、ようやく、安堵して、ゆっくりじっくり、「時に身をゆだねることができそうだなー」
と思っております。

つたない文面ですが・、こっさんに(阿部さんにも)、縁を繋いでいただいたことを、
密かに喜んでいることを伝えたくて、コメントさせていただきます。

これからも愛読していきます。
Posted by nanako at 2013年01月04日 18:51
明けましておめでとうございます!
今年もこっさん、生きとし生けるものが全て幸せを実感できますように。

阿部さんのブログにも「ブレイクスルー」とありましたね。
お二人に喝を入れてもらった心境です。
ありがとうございます。

年末からまた、殻に閉じこもっていました。
年末には、色々な心痛がどっと押し寄せ、一人涙したこともありました。
ここ数年ずっと気を張り詰め、元気じゃないときも周りに気を遣い「大丈夫」と言い続けてきました。
空元気を自他に見せ、自分は元気なんだと自他に思い込ませてきました。
それに疲れを感じたのだと思います。
だから、来年(2013年)は、「頑張らない。ゆるゆるやっていこう」と思っていました。

でも、こっさんや阿部さんに喝を入れていただき、「自分の心に正直に、でも脱皮する努力はゆるゆるとしていこう」とちょっと目標を変えました。
気が付いたら「ブレイクスルーしていた」というのが、理想ですね(笑)。
とにかく、目の前にあることから始め、やり続けていこうと(生き続けていこうと)思っています。

今年もよろしくお願いいたします。

合掌
Posted by 雅蔵 at 2013年01月04日 19:37
あはは、いいですね。禅スピリット。
禅師の話をいろんなところで見聞きすると、ユーモアと愛情に満ちているように感じます。

そういうところに私は魅力を感じるんだろうなぁ。
Posted by haruu at 2013年01月04日 22:39
雅蔵さんへ


私も同感です。

なにしろもう高齢者なので、あまり頑張りすぎずに平常心で淡々とゆるゆるやろうと思っています。


「目の前にあることから始め、やり続ける」


そうですね、私は、目の前にあって今すぐできることをおろそかにしてきたという思いがしています。

次回は、停滞する「いまここ」ではなくて、

ダイナミックに進展し未来を創造する「いまここ」をテーマに考えてみます。

なによりも、私自身の脱皮のために(^▽^)
Posted by こっさん(kossan)こっさん(kossan) at 2013年01月04日 23:01
向さん今年もブログで勉強させていただきます。あ、質問なのですが、昨年9月に父が亡くなったのですが、年明けて4日に神社にお参りに行きました。知り合いにまだ喪が開けてないのに、行っちゃいかんよと言われたのですが、それはどういう理由からなのでしょうか?無知なもので、すみません、教えていただけたら幸いです。
Posted by フミ at 2013年01月04日 23:38
こっさん、風のたよりブログ読者のみなさん、あけましておめでとうございます。


昨年は比叡山のリトリートに行かれなかったのが心残りですが、それでもそこそこ楽しい日々を遅らせていただいております。


はい(^^)y 何かあっても平常心ですね~


つまったらブログ! です。
Posted by さおり at 2013年01月04日 23:44
フミさんへ

日本は、神社にお参りする神道と寺院にお参りする仏教が融合した、
神仏混合の国です。

仏教と神道は、教の内容は違いますが、

おおらかな日本人は、神道・仏教あるいは儒教などを重層的に受容し、
生活習慣としてきました。

仏教において、死は穢れとは考えていません。

ですから葬式を寺でしても問題ないわけです。

しかし、神道において、死は穢れとみなされますので、葬式を神社ですることはないようです。
さらに喪中の親族は、神道的な見方から神社にお参りすることは遠慮するわけです。

[allabout]に喪中について解説していますので参考にしてください。
http://allabout.co.jp/gm/gc/67475/
Posted by こっさん(kossan)こっさん(kossan) at 2013年01月05日 01:02
向さんおはようございます。深夜にもかかわらず、ご丁寧なご助言ありがとうございました。早速all about読みました。知らなかったこととはいえ、やってしまったことに対して結構今落ち込んでます。これから、もっと勉強します!
Posted by フミ at 2013年01月05日 07:31
孝ちゃん

明けましておめでとうございます。
昨年は孝ちゃんのブログで、いろいろな気付きをいただき、ありがとうございました。
今年も楽しみにしてます♪
「悟りってなんのこと?」ってな感じで、ゆるゆるとほっこりと今ここに寛いで参りたいと存じまする。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
Posted by ブルーエンジェル at 2013年01月05日 12:18
こっさん、明けましておめでとうございます

訪問したり、しなかったり気まぐれな読者ですが

今年もよろしくお願いします。

(>_<)
Posted by 洲鎌直喜 at 2013年01月06日 14:53
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