なぜD社を辞めたか④

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「セルフコントロール・スケジュール・システム」というと、
名前は大層ですが、考え方や中身はいたって簡単であたりまえのことです。

穿孔課の仕事は、コンピューターに読み込ませるインプット・データのカードを作るという単純な仕事ですから、
その仕事をキーパンチのストローク数(キーを叩く回数)を基準にコントロールすれば良いわけです。

より正確になった本社から送られてくるデーターの予測枚数によって予めストローク換算で仕事量を計算して出勤シフトを組み、
予測仕事量と実際の仕事量とエラー率をコンピュータで管理するものです。


基本の考え方は、
本来仕事は、他人の指示や命令によるよりも、
自分で自分を管理する「セルフコントロール」でするものだということです。

ですから、予測と実績の客観的な数字を分かりやすい表にして提示するだけです。

その考えの根底には、
「自らを灯とせよ」という仏教の自覚と自律の精神があるわけです。


最初は数字で仕事を把握し管理するという意識のなかったチーフたちも、
やがて表の数字によって話をし自分たちの仕事を自分たちで管理するようになってきました。

すると驚いたことに、今までの外注費が半減してしまったのです。


その結果、
S課長はシステム第一課長になり、私はAのボーナス査定をもらい、
穿孔課全体が社長表彰されるという栄誉に輝きました。



穿孔課は「ムリ、ムラ、ムダ」の多い問題のある職場でした。

これをウエルカムと見方を変えると、
問題や矛盾の多い職場だからこそ、大きく改善する可能性があったということです。


なによりの成果は、
キーパンチャーたちのモラルが向上し、皆が自信と誇りをもって仕事をするようになったことです。

特に意識はしていなかったのですが、
私がレクリーダーとしてバレーボール部の世話をしていたことや、
毎週水曜日に仕事が終わってから、休憩室でS課長ほか数人の希望者(主にチーフ)と坐禅をしたこと、
若い女性のためになるような図書を購入して休憩室の本棚に備えたりしてことなども
職場に良い影響をもたらしたのだろうと思います。


ただこの後がよくなかった。

私はあまりの成果に有頂天になってしまったのです(^_^;)

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この記事へのコメント
・・・・次が楽しみです。
Posted by としちゃん at 2012年05月08日 08:51
わくわくo(^▽^)o どうなるんでしょ~
Posted by naopi at 2012年05月08日 13:16
小学生の頃、週刊漫画の次号が気になって寝られないことがありました。
ああ、こっさん、次の更新を楽しみにしています!

合掌
Posted by 雅蔵 at 2012年05月08日 14:30
ここから先のお話は講演会でも聞いたことがありません。

楽しみです。
Posted by 洋 at 2012年05月08日 20:32
こんにちは!

>私はあまりの成果に有頂天になってしまったのです(^_^;)

おぉ~、若気の至り?ですか?・・・。(笑)
Posted by 田島 at 2012年05月09日 16:06
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