坐禅入門②

カテゴリー │坐禅入門

昨日の祥光寺での「信行社ー坐禅入門コース」には、ブログを見て参加された人も多く、
ネットの宣伝力って大きいなと改めて思いました。

ですから、これからもブログは続けます。


今までに坐禅を初めて経験した人に、

「どうでしたか?」と感想を聞くと、

「脚が痛かった」と答える人が結構いらしゃいました。

そうです、坐禅を始めても脚が痛くて、ただ苦行のように感じてやめてしまう人が多いのです。

「無心、禅定」という素晴らしい状態を体感するまえに、脚の痛さがハードルになっているようです。


私の場合でも、最初の数年は脚の痛みに悩まされ坐禅三昧にはなかなかなれませんでした。


長年続けてきて、体もなれ股関節も柔軟になってきたのでしょう、
このは頃は、右脚だけ上げる半跏趺坐(はんかふざ)が一番楽な姿勢で、本当に温泉につかっているようなハッピーな気分です。

そんなわけで、無理なく坐禅をするのに股関節を柔軟にする真向法(まっこうほう)をお勧めしています。

ネットでもいろいろと配信しています。
【真向法】http://www8.plala.or.jp/healthy1/makkouhou.html


さて、「禅定」という究極のハッピーな状態に帰るのが禅です。

ですから、これからはイス禅、横臥禅(寝ながらする禅)なんかも実体験してご紹介したいと思います。


今気がつきました!

私は「禅インストラクター」なんだと(^□^)


さて、先ず「悟り」という言葉がくせものです。

「悟り」というと「悟らなければ」と思い、「悟り」を目的思考でとらえがちです。

それは、「自分はまだ悟っていない、自分はまだまだだ」という意識を産み出します。



それは、あるがまままの真理を体感する道とはまったく逆です。

なにしろ「あるがまま」なんですから。


前に到るべき目的を意識して歩を進めるのではなく、

あるがままの自分に帰り、あるがままの自分にくつろぐ退歩が真理を体感する道です。


何か特別なことを求めたり得たりしょうとする心の働きを止め、

あるがままの自分にくつろぎ、最高にリラックスした状態が「禅定」です。


ちょうど、宇宙の大生命の大海に身も心もゆだねて、背泳ぎで青空を見ながらプカプカ浮いてるような状態です。

泳ぎのコツは、浮かぼうと意識して力むのをやめ、身も心もスーと投げだしあずけることです。


今の世の中は、人の目、世間体、評価、成績など、外側から見た自分を気にしすぎて、

あるがままの自分を受け入れ、あるがままの自分にくつろぐことが少ないようです。


5年や10年ぐらい何もしないで、ただ食って寝るだけでも平気でいるぐらい自分を信じきることです。

だって、あなたの人生の主人公はあなた自身なのですから。

世間や他人から押しつけられた人生の脚本なんかに振り回されることはありません。


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この記事へのコメント
和尚さん、おはようございます。
坐禅さっそくとりいれます
Posted by しお at 2012年02月20日 12:24
おっさま、こんにちは。

最後の五行が今の自分にはとても励みになります。

座禅のやり方、とても楽しみにしています。
Posted by kazuko(さり改め) at 2012年02月20日 14:10
はじめましてタカハシと申します、あるがままの状態にくつろぐというのがどうにも出来ません、自分を信用するというのも、どうやったらできるようになるのでしょうか?
Posted by たかはし at 2012年02月20日 15:31
タイやミャンマーでは、横になる仏像がありますよね。
修行中の姿なのかは、私は存じませんが。

私は、いつも、半跏趺座です。

一番、最近、気になるのは、寒さです。情けないのですが、室温は、18~20度近辺です。

日本国内の禅寺は、冬は、きっと、0度~5度でしょうか、とても寒そうです。

今日のさとりのお話で思ったことは、
悟る=雑事を忘れる
生死を超える=死を忘れる
という意味なのでしょうか?
という疑問です。
Posted by 風に揺れる葦は道士 at 2012年02月20日 21:08
私は世間体に振り回されてばかりいます。
世間体もですが父の引いたレールから外れた私は「情けない情けない」と言われ続けて苦しくて仕方ありません。
そんなに私は情けない人間なんだろうか、そんなに私は世間から見たら恥ずかしい人間なんだろうかと。
いっそ私さえ居なくなれば父は楽になるのかとも思いますが幸い自殺する勇気が無いために生き長らえております。
でも阿部さんやこっさま(馴れ馴れしくすみません)の言葉に少しずつですが自分を認められるようになってきました。
こんな私でもこの世に存在していてもいいんだと。
今は坐禅や瞑想を取り入れていまここを確認していますがまだまだ思考に惑わされています。
いつか宇宙温泉をゆっくり堪能して自分を受け入れ、すべてを無条件で受け入れられるようになりたいと思っています。
Posted by ゆき at 2012年02月20日 21:15
和尚さま
こんばんは。
近くなら是非参加させていただきたいのに(T_T)
YouTubeで拝見できたら嬉しいです。

今はまだ、あるがままで居たら申し訳ないような気がして…
宙ぶらりんな私です。
Posted by 薄紫 at 2012年02月20日 21:42
向和尚さま、19日の坐禅入門に参加させていただきました。
ありがとうございました。

坐禅を組むのは初めてでしたが、分かり易い言葉で、坐禅のお作法、禅定のことなど教えて頂いて、
安心して取り組むことができました。

正直、少し薄着だったせいか寒さに意識が集中し、
なかなかあるがままの自分にくつろげませんでした。

でも、その後の読経と坐禅和讃で、心が洗われるような気持ちになりました。
それと同時に、なんて愛に溢れているのだろうと愛を感じ、温かい気持ちになりました。

これを機会に坐禅を続けていきたいと思います。

また、参加させてください。
Posted by Haru at 2012年02月20日 22:11
ここ数日ひどい腰痛に苦しんでいます。
長時間椅子に座るのですが、そのときの姿勢が悪かったようです。
痛みが和らいだら、【真向法】を実践してみようと思います。
ネットの力は本当に大きいですね。
「延命十句観音経」はこっさんの動画が無かったら、私は一生おぼえることができなかったでしょう。^^

これからも楽しみにしています。
Posted by  ∑˚)))K at 2012年02月20日 23:38
こっさま、おはようございます。

禅のご指導、嬉しいです(^^)
こういう情報社会にあって、私のような片田舎の主婦が
御僧侶様から教えていただけるなんて
本当に便利な時代になったと感謝です。

こっさまは「仏道」の敷居をまたがせてくださり
理解しやすいようにアプローチしてくださる
「月」を見る「指」ですね!ありがとうございます。
Posted by ブルーエンジェル at 2012年02月21日 08:42
ねはんぞう
涅槃像?

その姿は、なんだかおかしくって、好きなんです

こないだ、買い物にきてたお客さんの子供が
通路で、寝ながら肘ついて、くつろいでいて?
あっ、涅槃像だ…
と、うれしくなってしまいました

お母さん、すぐに叱ってましたけどね(笑)

禅インストラクターさんがいてくれたら
禅、自分のものにできそうな気がします
Posted by ともみ at 2012年02月21日 11:39
はじめまして。
私は15年前位、湯布院の佛山寺さんで坐禅させていただいてました。
とても優しい住職さんで、身体の硬い私は、ずっとあぐらでしたけれど、そういう事も全く気にしないで頂いて、警策もありませんでした。
私は、自ら坐禅をしに行った訳ではなく、仕方なくついていったという所から始まったので、それ程本気モードでは無かったのですが、ある時、遠くの鳥の声が耳の中で鳴くような事が座禅中に起きてから、一気に本気モードになりました。結果、見性までたどり着いたので、ひょうたんからこま?です♪
禅自体、私達には敷居が高いし、何となく怖そうだという気持ちは誰でもあると思うので、こっさんが禅インストラクターとして活躍してくれたら、私のようなひょうたんからこまが一杯生まれるのではないかな?と微笑ましく思います。
私はその後引越しをして、鎌倉円覚寺さんあたりの傍で暮らしているのですが、鎌倉はやはり敷居が高い感じがして、とても行きにくいのですが、お勧めのお寺があれば教えて下さいませ。ご活躍応援していきます♪
Posted by yu-ko k at 2012年02月22日 07:09
ヨーガ講師・アウラです。いつも信行社でお世話になっています。
日曜日、はじめて和尚さんのお寺で座禅会を体験しました。近くなので、朝のお勤めにも一度伺います。暖かくなってから・・。
信行社さんに通って、もうすぐ2年です。禅定に入る前の和尚さんの導きの言葉で、最近、ほっこりと安らいで温泉に浸かっているような気分にちょっとなれます。
Posted by アウラ at 2012年02月22日 14:05
>5年や10年ぐらい何もしないで、ただ食って寝るだけでも平気でいるぐらい自分を信じきることです。

ハート鷲掴みです(>_<)
Posted by さすがのさすけ at 2012年02月22日 15:34
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