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いやー、びっくりしました。阿部さんの紹介で、こんなに沢山のアクセスとコメントをいただくとは \(◎o◎)/!

私は神さんではないので、私には分からない答えられないことも多くあります。
その場合は、沈黙したままですので、あしからず。
皆さんの中で、これは和尚にかわって、自分の出番だと思う人、大歓迎です。

基本的には、「衆生本来仏なり」ですから、自分のいまここの具体的な人生で出会っている問題への解答は自分自身にあります。

「ヒーロー イン ユウー」、あなたの人生の主人公はあなた自身です。

お釈迦様の最後の言葉は、「自らを灯とせよ」です。自らの灯を明るく輝かせ自分が自分の人生の主人公となるためには、一切の思いへのとらわれからはなれ、無心になることです。

その無我・無心となる実践の道が禅です。
ですから「禅は語るべからず、行ずべし」と言われるのです。

このブログでは禅を多いに語りますが、それは、みなさんに坐禅等、禅を少しでも日々実践していただきたいからです。

さて、みなさんのコメントを読ませていただいて、みなさん自身が輝く灯だと確信しました。
阿部さんと私のブログは、そんな灯同志がお互いを照らしあい、エールを贈りあう場だと思います。


○仙厓さんの「〇△□図」の墨絵について質問がありました。私も悟りの境地からの表現と思います。
興味があったので、インターネットでいろいろ調べてみると、こんな解説を見つけました。

この公案的な〇△□図には、わが国の仏教学者や仙厓ファンたちがさまざまに思いをめぐらせる、そういう不思議な魅力がある。
この図を、「宇宙の生成発展や世界の構成要素」とみた鈴木大拙、「当時の臨済禅に特有な天台・真言・禅の融合を示す表徴」だとする古田紹欽、「密教的な地大・水大・火大の形象」であるとした柳田聖山やクルト・ブラッシュ、「神道・儒教・仏教」だという泉武夫、「人間の無意識の底にある原初以来の形態」と語る粟田勇、そして、「三密六大(身・口・意−地・水・火・風・空・識大)説」を展開する衞藤吉則、というように。

それでは、禅僧こっさんはどうみるか?

      「まる、さんかく、しかく」以上!


さて禅の修行は、無我・無心の境地にいたること、一切の思いをはなれ、本来のあるがままの地平に帰ることです。

その本来の地平に帰ったところで実現されるのが、ブッダの二大徳性である慈悲と智慧です。 慈悲の象徴が観音菩薩、智慧の象徴が文殊菩薩ですね。

この慈愛と智慧については、阿部さんが紹介してくれた衝撃的な本、チョギャムトゥルンパの「精神の物質主義」に素晴らしい定義がありましたので紹介します。

実は、明日から一年中で一番忙しいお盆のお参りが始まります。この暑いさなか、毎日約30軒の檀家をまわって読経します。寺に帰って風呂に入って夕飯を済ませば、もうくたくたで寝てしまうと思います。 7月15日まで続きますので、なかなかブログの更新までは自信がありません。
その間、じっくりこのチョギャムトゥルンパの言葉を味わってみてください。


この慈悲とは広がりのある環境であって、その中でこそ智慧はものごとを見とおすことができる。
慈悲は非常に大胆なもの。何のためらいもなく恐れも知らない。それは他の人々の上に自分の力を及ぼそうとする大胆さとは、正反対に、測り知れない寛容さに特徴づけられている。この〔寛容な大胆さ〕こそ慈悲の本来の性質なのであって、それはエゴの動物的本能を超越したものだ。エゴは自分の領域を確立しょうとするが、慈悲は完全に開いていてあらゆるものを歓迎する。それは何ひとつ取り残すことのない寛容なふるまいのことだ。

瞑想において、穏やかさや平和だけでなく暖かみを経験したならば、慈悲がその役割を演じはじめていると言うことができる。

真の慈悲が本来そなえている性質は、純粋で大胆な開放であり、領域というような限界をまったくもたない。隣人に対して愛をもち親切であろうとする必要もないし、人々と楽しげに話し、すてきな微笑みを浮かべている必要もない。そんなつまらないゲームは通用しない。…本当の開放はもっとスケールの大きなものだ。それは革命的とさえ言えるほど大きなスケールで開かれた宇宙的な空間に存在する。慈悲とは大人としてのあるがままのあなたでありながら、一方で子供らしさを保っていることだ。


少し前までは。チョギャムトゥルンパの本は絶版でしたが、アマゾンで中古品なら手に入るようです。

それでは、お互い熱中症などにならないよう自愛して、この夏をのりきりましょう。

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この記事へのコメント
むかいさん^^
こんばんわ~です☆
わたしが、すべては無だという経験をしてから
すぐに、自動的に禅の感覚になりました。
たったいまの自分の動き、そのものと一体になっていて
それはとても心地よく自然で無我そのものでした。。。
いま、それにほど遠い(笑)思考満載の日々ですけれど・・
禅を生きることが
とてもとても素晴らしく、美しく、それこそが私たちの
ほんとの姿だぁ~って思います☆
また、更新楽しみにしてます(=^・^=)
Posted by とまとま at 2011年06月27日 22:53
この本、ほしいんですけど・・中古でもなんか高そうですねえ。。。
再版してほしいです~!(インターネットで抜粋は読めますけど)

お盆のおつとめ、ご苦労様です。
Posted by ゆみ at 2011年06月27日 22:57
いつも分かりやすい言葉で、禅を身近なものにしてくださって、どうもありがとうございます。
Posted by eagle at 2011年06月27日 23:20
こんばんは(^人^)
今日もお話しありがとうございます。

明日からお忙しいのですね。
関東は明日からまた暑さ厳しくなるらしいですし、おっしゃるとおり体調管理気を付けます(^人^)

今日のお話し何度と繰り返し読みながら次の更新、気長に待ってます。
向さんにとって、明日も良い一日となりますように。
そして、皆にも私にも良い一日となりますように(^人^)
おやすみなさーい♪
Posted by hirokOM at 2011年06月27日 23:34
>「まる、さんかく、しかく」以上!

まんまですや~ん(笑)
すいません思わず噴出してしまいました(;^_^A
Posted by ラグマン at 2011年06月28日 01:23
こちら東北は旧盆ですから後一ヶ月ほど
ありますが・・・。
そうですか、もうお盆なのですね。
猛暑が続いていますので、お体に気をつけて
ください。
Posted by beヒッピー  at 2011年06月28日 08:38
向和尚 さん

お久しぶりで御座います。

仲善の仲本ですご機嫌いかがでございますか。

時々は開いて勉強させていただいております。

これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。
Posted by nakamoto katsu at 2011年06月28日 12:49
こっさま、こにゃにゃちは。


伏字かと思いましたら、本当にまるさんかくしかくなんですね!

たぶんウチの息子もこっさまと同じ答えをするでしょう(笑)


ぼくは、ごにょごにょマインドで考えちゃうな~



すてきな和尚さま、ご自愛くださいませ。
Posted by ss at 2011年06月28日 13:44
>「まる、さんかく、しかく」以上!

 あはは。

 では、わたしは・・・

 「おでん!」


>隣人に対して愛をもち親切であろうとする必要もないし、人々と楽しげに話し、すてきな微笑みを浮かべている必要もない。そんなつまらないゲームは通用しない。…本当の開放はもっとスケールの大きなものだ。

 力が抜けると同時にエネルギーが湧いてくる言葉ですね。

 こっさん、ありがとう。
Posted by ケン at 2011年06月28日 16:15
こんにちは。
素敵なブログ、いつもありがとうございます。

向さんに、質問お願いしたいのですが(^^)

私は最近、阿部さんや向さんのブログを読み、自己流ですが人生初!の瞑想?をしています。

呼吸に集中し、感謝の想いでいると、心が愛で満たされる感覚で身体が軽くなる気がします。
たまに、恐怖感も湧いてきますが・・・

ちゃんとした瞑想とは、どんなのかネットで調べたら、自己流の瞑想はチャクラが全開になって危険だとか、書いてあり心配になってしまいました。
毎晩、寝る前の瞑想を楽しみにしていたのですが、本当なのでしょうか?

毎日、暑いのでお体大切にしてくださいね(^-^)
Posted by まきママ at 2011年06月28日 16:51
和尚様

○△□のお返事頂きまして、ありがとうございます。
悟った方からすると、○、△、□は同じに見えるのかなと想像しておりました。

チョギャムトゥルンパの言葉を味わってみます。ただ、慈悲の境地にいたるまでは、道のりは長いと思います。自分自身を救えないと、他人を救えない気がしています。

タントラへの道―精神の物質主義を断ち切って チョギャム・トゥルンパ、 風砂子 デ・アンジェリス (単行本 - 1981/10)
は阿部さんが、昨年、講演会でおすすめでしたので、昨年も探しましたが、
AMAZONでは、買えなさそうです。
Posted by ぼんやり太郎 at 2011年06月28日 21:07
 向さん、こんばんは。

明日からお盆のお参りが始まるとの事で、暑い中大変でしょうが
お身体を大事に乗り切って下さい。

私は仏教の家ではないので正直その点は疎いのですが、1日
30軒をまわるとはただただ頭が下がります。

この夏はどこの会社でもそうですが、エアコンの設定温度が
高めは当たり前、私の勤務するフロアではオフです(苦笑)

今朝も暑いと同じ部署の後輩と話したのですが、明日からの
向さんに比べればマシだよね!と妙に二人で納得しました。

明日が、向さんにとっても私を含む皆さんにとっても
過ごしやすい日になってもらいたいものです。
Posted by むらてつ at 2011年06月28日 22:51
以前、阿部さんとコラボされていた講演会でお話されている向さんとお会いしたことがあります。

その時の向さんは、と~ってもキラキラした目で、楽しくてしょうがないといった雰囲気で…お顔が輝いてました!

まるで遊びに夢中になってる子供のような輝きでした。

今日のブログを拝読して、あの時の向さんを思い出しました。
Posted by ルー at 2011年06月29日 09:44
'慈悲とは大人としてのあるがままのあなたでありながら、一方で子供らしさを保っていることだ'

うんうんっ。
なんだか、とっても気に入りました^^
Posted by emi at 2011年06月30日 20:59
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