いまここ哲学広場ー「より良く思い考える」③

カテゴリー │みんなで語ろうーいまここ哲学広場

人生を誠実にまっとうに生きようと、考え実践することこそ活きた学問、活学問です。

その活学問について、

「坐禅と剣術とがおれの土台となった」(氷川清話)と自らの青年時代を語っている勝海舟は「寝学問」を勧めています。

「寝学問」とは字の通り、
「ゴロッと横になって寝ながら思い考えること」です。


勝先生曰く、

「活学問にも種々しかたがあるが、まず横に寝ていて、自分のこれまでの経歴を顧み、これを古来の実例に照らして、しずかにその利害得失を講究するのが一番近道だ。そうすればきっと何万巻の書を読破するにも勝る効能があるに相違ない。」(氷川清話)


何十年も、何も思わない考えないことを修行してきた私は、何も考えないわけではないのですが、理詰めで考えるというのは苦手です。

ですから、勝先生推奨の「寝学問」は、そんな私にピッタリの「より良く思い考える」活学問の方法と思っています(^▽^)


だいたい、こんな小さな頭の中だけで理詰めで考えようとするから頭がショートして思い悩んでしまうのです。

ちっぽけな自分の思考の限界を知って、

宇宙意思に神さまに、考えをゆだねることです。


その最適なスタイルが大地に身をあずけるゴロ寝だと、
勝先生は言いたいのでしょう。

あれこれ考えるうちに眠たくなってスヤスヤ寝てしまい、
起き抜けに「アッそうだ!」と気づくこともありますよね。



私も人生のフィナーレ(終幕)をどう生きようかと、ちょうど考えているところです。

テーマは
①Integral Life Plan(統合的人生計画)
 人間性(人格)、修行、学習、健康、家庭、勝縁(社会)、事業という観点から統合的に考えてみようということです。
②Project(事業計画)
 いまここ禅道場、信行社、祥光寺等について、未来志向で事業として考えてみようということです。


禅僧である私は、「何も思わない考えないこと」についてはプロですが、「より良く思い考える」についての方法論は素人です。

これからは思考実験のようなつもりでこのブログを展開していきます。


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この記事へのコメント
うーん。
寝学問。わたしも得意かもしれない。
わたしは統合失調症を患っているのですが、症状に苦しみ横になることが多かったです。
これまでの自分の人生を省みること、どうして病気になったかを考え、どうしたら治ることが出来るかをイヤってほど考えました。知識も増やしつつ考察していくほどに、頭はスッキリしていきました。
今は薬はかかせないもののほとんど普通状態にまで回復しました。
スピリチュアルにも大分助けられました。
自分を知ることは重要ですね。
何かあったときわたしはヒトのせいにしてしまうことがあったりします。
気を付けたいです。
Posted by あみ at 2012年09月11日 00:12
考える事⇔考えない事

自分の事をしっかりする事⇔他人の為に何かする事

いまを生きる事⇔将来を夢見る事

44年たってもこの間が、心の中で矛盾があります。

してあげたい!強い気持ちと、使いまわされてしまう!嫌悪感。

矛盾と戦っています。
Posted by としちゃん at 2012年09月11日 08:39
すごいです。
終焉テーマ、最高です。

(終焉をよろこんでいるわけではございません。もっともっとがんばっていただかないと!)

あみさん、このブログに出会ってよかったですね。
わたしもそうです。

そうやって、「よかった」の輪を増やそうぅぅぅ。

向和尚さんはそれを実践している人だから、すごい!
わたしも微力ながら何かしたいと思います。

みなさんもきっとそう思っていると思います。
Posted by さおり at 2012年09月11日 10:36
「禅僧である私は、「何も思わない考えないこと」についてはプロですが、「より良く思い考える」についての方法論は素人です。」

何だか笑ってしまいました。
何においても、自分で「プロ」と言いきれるものがあるのは素晴しいことだと思います。

私も今ある「プロ」になろうと試験勉強中です。
私に合う仕事ならば、きっといい結果が出るだろうと思っています。
いつか、私も「〇〇においては私はプロ」と言い切りたいです。

私が目指しているのは、(日本では知名度が低いと思いますが)Osteopathieという人の(心身の)痛みを取り除く仕事です。
自分が人生で一番辛い時期に、心の底から湧き上がってきた希望です。
なぜか自分が辛いのに、先に人(他人)を癒したいと思ったんです。
自分が一番癒しを必要としていたのに。

人生何がきっかけになって次が始まるか、分かりませんね。
道のりはまだ長いです。
さ、今日もこれから勉強を始めます。
子供達が昼に家に帰ってくるまでがチャンスです(笑)。
Posted by 雅蔵 at 2012年09月11日 16:14
>さおりさん

>あみさん、このブログに出会ってよかったですね。
そうですね。
よかったです。

ぜひぜひ、よかったの輪を広げましょう。

精神病は情報量の闘いもあると思います。

なにが役に立つか分かりませんから。

それから寝学問ですね。
Posted by あみ at 2012年09月11日 23:35
遅ればせながら、先日はお世話になりました。

お経って腹の底から読むものだったのですね。


自分の思考を離れ、良いも悪いも判断をつけないことが、
社会生活で何を引き起こすかというと、必ずしもいいこと
ばかりではないようでした。

「お前は正直すぎる!」

なのだとか。おっぴろげな態度が傍から見ると
危なっかしいのでしょう。

思考を離れるべき瞬間と、思考を全力で行使するとき
そのどちらに赴くべきかを瞬時に「判断」でいなければ
ならないと感じます。
あらぬタイミングで禅など入り込んでいると、
流れをつかみ損ねることもありますので。
Posted by IV at 2012年09月12日 00:06
今日、気づきがありました。

今まで、僕は自分の好きなことを重視して生きてきました。

好きか嫌いか、いいか悪いか、やりたいかやりたくないか、損か得か、かっこイイかかっこワルイか、感じのいい人か悪い人かなどが行動の判断基準でした。

でも、今までの自分(過去の自分)のフィルターでその人や物事を見て判断しているに過ぎなかったんだとふと気づいたのです。

新しい自分=本当の自分で生きる(還る)なら、この今までの自分のフィルター(業やカルマ)を超えて、ニュートラルに人や物事を見ていく必要があるんじゃないかということです。

そこで、一見自分がイヤだなあと思うことや苦手なこと、イヤだなあと感じる人に、一歩踏み込んで、近づいていこう、できるだけやってみようと心に決めました。

すべてが、愛=真我=神=etc・・・ならば、この世にイヤなことや嫌いな人はいないんじゃないかということです。

この人間社会で実践していこうと思います。日々、瞬間瞬間、実践していくことで、自我が薄れていくのではないか、イヤな人や物事をクリアできたら何でもできるんじゃないかと仮説を立ててみました。

そう考えると、「イヤな人やってこないなあ」とか「どうぞ何でも来てください。私がやりますから」といった気持ちになって、何だかパワーが出てきます。

もちろん、好きなことややりたいことがなくなったわけではありません。

禅師、この考え(?)どうでしょうか?無理がありますかね?ー
Posted by フジヤマ at 2012年09月12日 23:00
初めてコメントさせていただきます。

禅の息吹が流れているものが、とても好きです。
華道や書道や茶道や禅僧の足るを知る生き方が好きです。

でも、どうしても宗教としての禅に抵抗があります。
こっさんは禅は学問だとおっしゃってましたね。

何物からも自由になりたいのですが、禅という新たなしがらみに囚われるのでは、と思ってしまいます。

禅は悟りに至るまでの学問でしょうか、それとも悟った後に必要な学問なんでしょうか?
すみません、自分でも何がいいたいのかわかりません・・・・
Posted by スロージョガー at 2012年09月13日 12:38
雅蔵さんへ

「Osteopathieのプロになろう」という志をもたれたことが素晴らしいと思います。

お体に気をつけてがんばってください。



フジヤマさんへ

素晴らしい気づきだと思います。

でも、あせらず無理せず自然体でいきましょう。
Posted by こっさん(kossan)こっさん(kossan) at 2012年09月13日 19:25
アドバイスありがとうございます。

力が入りすぎてましたね。

ボチボチ生きます!
Posted by フジヤマ at 2012年09月13日 20:53
としちゃんさん

私も受け売りなんですが、
いまここを生きる と、将来に希望を持つ という矛盾についてです。

将来に希望を持つのは、いいことです。こうなりたいなと思うんですが、それを忘れる。
そして、いまここを生きる。
希望は持っていいけど、そこに執着は持たない。
と教えていただきました。
様々な矛盾も、執着があるかないかかもしれませんね。
執着を放して、いまここを生ききるように私もしたいです(^^)
Posted by さらさら at 2012年09月22日 06:04
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