中村義明さんを偲んで

カテゴリー
























飯田公園の「トキワサンザシ」の実が真っ赤に色づいています。



偶然にこのブログにアクセスし、コメントをいただいたakaruさん(ペンネーム)を通して、和歌山県新宮市熊野川町在住の中村義明さんが亡くなったことを知りました。

台風12号で斜面が崩落しむき出しになった簡易水道の復旧作業中に篠尾川に転落し濁流にのまれ、8日後に遺体となって発見されたということでした。

区長もやり正義感の強い中村さんのことですから、地元のライフラインを守ろうと暴雨風にもかかわらず、必死で作業していたのだろうと思います。


中村さんは、二十代の学生の頃通っていた西宮の禅会での二歳年下の友人です。

禅は、己事究明(こじきゅうめい)、己の事を究め明らかにする道ですが、彼は室内の参禅修行だけではあきたらず、
人生そのものを賭して自分らしい生き方を究めようとした純な魂の潔い人でした。

それだけに、効率、競争、欲望を是とする現代社会は生きにくかっただろうと思います。

北海道で酪農に従事したり、ログハウスの建築をしたりと、自分に合った生き方をもとめて、

四十歳ころにたどりついたのが熊野川町篠尾の山間の村でした。

廃校になった小学校を改築して住み家とし、奥さんは看護師として老人ホームに、ご本人は林業にたずさわるという生活スタイルを始めて22年目でした。

“ ささび ふれあいオープンサロン”を開催し特産品の直売イベントをしたり、地元の案内地図を作ったりと、

元気に活躍している様子が、毎年の年賀状から知ることが出来て、是非会いに行きたいと思っていた矢先でした。


今朝の坐禅は、在りし日の中村さんを思い出しての瞑想でした。



  • LINEで送る


 
この記事へのコメント
中村君の奥さんと二度電話で話しましたが、お元気でした。明(あかる)君とも話しました。「お母さんを助けてあげて」と言っておきました。わたしも、店の営業形態をこの夏変えましたので余裕が出来、一度訪ねたいと思っていた矢先でした。
話は変わりますが、昨年、偶然、柳沢さんと会って話すことがあり、その時『松の花』(栽松界50周年記念誌)を頂きました。また今出して来て、向さんの文章を読ませて頂きました。若いころ、わたしと実によく似た経験をなさっているのに今更ながら驚きました。なのに、わたしは早くに棒を折ってしまいました。お恥ずかしい次第です。向さんは偉い、と改めて思います。今後とも衆生済度のためにお力を注いで下さい。
Posted by imamura at 2011年10月24日 15:41
こっさま、こんばんは。

中村さんの生命は、このお写真のサンザシのように赤く輝いていたのですね。

ご冥福をお祈り申し上げます。
Posted by ブルーエンジェル at 2011年10月25日 00:25
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
中村義明さんを偲んで
    コメント(2)