延命十句観音経について

カテゴリー │お経の言葉

さて、今回は「延命十句観音経」について、その意味をお伝えしょうと考えていて、阿部さんが以前ブログで解説していたのを思い出しました。

なんと、2007年に20回にわたってブログで分かりやすく解説してくれています。
さすが阿部さん、出来るだけ多くの人に真理を伝えたいという情熱に改めて感服しました。

そういうわけで、意味の方は阿部さんのブログのカテゴリ「延命十句観音経」【http://abetoshiro.ti-da.net/c64571.html】にアクセスしてみてください。


私と阿部さんとが共感しあえるところは、私が仏教者であり禅僧でありながら、仏教という宗派性をも超えた地平に立っているからだろうと思います。

その地平は、万人にもともと等しく開かれてある地平であって、一切の想念を去って素の自分に帰った時に自覚される真理です。

あえて言葉で表現すれば、宇宙と一つの、天地一杯に広がる無(空)の境地といえるでしょう。

ですから、前にもブログでお伝えしたように、常に宇宙と一つの、天地一杯の無の境地に焦点を合わせておけばよいのです。

その境地は、各人のあれこれ思う自我の表層の心の奥深くの心の源にあり、まるでこんこんと湧きでる地下水のような純粋生命そのものとして体得されるものです。

「オギャーオギャー」と泣く赤ちゃんや、無心に喜々として遊ぶ幼児は、その純粋生命の発露といえます。

その純粋生命の二大徳性が、慈愛と、その慈愛の広大なスペースで働く知恵です。

ですから、「観世音…」と唱えるのは、自分の心の源の純粋生命の慈愛を呼び起こし、その慈愛の心に溶けこみ、その慈愛の心をもって生きようと、心の方向性を定めることです。

お経や真言は、3回よりも7回、21回と、回数を多く唱えたほうが、御利益があると言われるのは、そのことで雑念から離れ、心がしっかりと定まるからでしょう。

私は、自坊から本山方広寺のある奥山まで、毎日のように車で約1時間通っていましたが、その間は、いつも真言や延命十句を唱えていました。

常に心を、心の源にある慈愛や知恵に方向性を定めることが、読経し真言を唱える意味です。


さて、明日から22日まで、仲間の和尚と気仙沼に行って、ボランティア活動の鰻丼の炊き出しに参加してきます。ブログの更新は、しばらくお休みすることになると思います。

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この記事へのコメント
いつも楽しみに拝見させて頂いております。

昨日のYutubeの延命十句観音経は、何回、何十回と聞き、見させてもらいました。
本当は有り難うございます。

なかなか、時間や思考に振り回されてる身ですが、安部さんや、向和尚の言葉の奥を噛み締めながら、
生かされていきたいと思います。

本当にいつも有り難うございます。
Posted by しゅんしゅん at 2011年07月17日 23:19
延命十句観音経。
阿部さんの過去ブログ改めて見ました。
全て読んでいたつもりだったけど、かすかに憶えているだけで、ちゃんと解っていませんでした。
特に「常楽我浄」の意味は深く心に響きました。

多くの人が高い波動をもつこのお経を声に出して読むことで、きっと地球の波動も高くなりますね。

私も今日からやっと実践してみようと思えました♪
短いから憶えられそうですね♪

気仙沼でのボランティア、お身体に気をつけて下さいね。
Posted by 由未 at 2011年07月18日 09:51
気仙沼のボランティア、いってらしゃいませ!!
お氣をつけて!!
Posted by Kimi at 2011年07月18日 10:41
ただいま~。
阿部さんのブログを見て、勉強してきました~ (^∇^)!

こっさまも阿部さんも、本当に分かりやすい言葉で説明してくださってるお陰で、「延命十句観音経」を唱える意味が、より深く分かりました。
これからも慈愛の心の源を忘れないように、念じていきます。

仏法僧縁。
今まさに、味わっています♪ ありがとうございます。
Posted by eagle at 2011年07月18日 11:05
 延命十句観音経
 やっと、覚えました。
 気が付いた時に唱えることにしています。
 運転中はまわりを気にないで腹から大声で(笑)
 ありがとうございます。

 
 
 
 
Posted by ケン at 2011年07月23日 00:07
見ました!
延命十句観音経!

すごい迫力…。
感動です。

本物の延命十句観音経に出会えて良かったです。

ありがとうございます!
Posted by 歌丸 at 2011年07月23日 08:45
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