10月16日の記事

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平常心是道(びょうじょうしんこれどう)

南泉和尚が弟子の趙州から
「道とはどんなものですか」と訪ねられ、
「平常の心こそが道である」と答えます。
そこで趙州が、
「やはり努力してそれに向かうべきでしょうか」と尋ねると、
南泉は「いや、それに向かおうとすると逆にそれてしまうものだ」と言われます。

「しかし、何もしないでいて、どうしてそれが道だと知ることが出来るのですか」と趙州はさらに尋ねます。

すると南泉は言われます、
「道というものは、知るとか知らないとかという次元を超えたものだ…」と。

この問答について無門和尚は次のような詩を残しています。

春に百花あり 秋に月あり

夏に涼風あり 冬に雪あり

つまらぬ事を心に掛けなければ

いつもこの世は極楽さ



この頃の私が大切にしたいと思うのが、
この「平常心」です。

その秘訣は、
深く静かで綿々密密な、霧雨の降るような「息」を持続することです。

無努力の「あなたまかせ」でいながら、
凜としていまここに肚をすえた自然体でいることです。


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この記事へのコメント
私もここは天国に見えます。
素敵な記事をありがとうございました^_^
Posted by たけ at 2014年10月18日 06:24
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