思考から抜け出す方法

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      「白隠像」(松蔭寺)



2月7日のブログについて、facebookで又吉清一さんから、

「思考を抜け出すため、日々気をつけることが在りましたら教えてください。」

という質問をいただいていましたのでお答えします。


私の場合、肚を据えて坐禅をすることです。


この間、白隠禅師の坐像と対面してきました。

凛々とした気迫が辺りをはらい、思いなんか吹っ飛んでしまいそうな肚のどん据わった素晴らしい坐像です。


次に「胆行(たんぎょう)」です。

「いまここ」の事を、「よし、○○やるぞ!」と自らに言い聞かせ、肚をすえて心をこめて行うようにしています。

ただし「思考から抜け出す」と言っても、
「いまここ」の事についての工夫や直感は働くわけで、「いまここ」から遊離した思考(雑念)から抜け出すということです。

このような日常の生き方を「動中の工夫」と言って、

白隠禅師は、「動中の工夫は静中に勝ること百千億倍す」と言っています。


精神世界、霊性については、瞑想や坐禅が強調されがちですが、

日常生活と離れて精神世界・霊性があるわけでなく、日常の動中の工夫こそが大切なのです。


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この記事へのコメント
最近、思考に強く囚われていたで、今日のメッセージは有難いです。
ありがとうございます。

これが「胆行」かどうか自信がありませんが、今、私の出来る事として、家族の為に「食事をつくります!」
Posted by ままちゃん at 2013年02月13日 17:59
今晩は
瞑想は日々欠かせずやっていますが、日常生活の中での工夫が大切である、ということは新しい発見です。
心に留めて精進したい、と思います。ありがとうございました。
Posted by またさん at 2013年02月13日 21:35
なるほどー!
日々、何も考えずに洗濯ものを畳んだり、掃除機をかけたり、トイレ掃除したり、がいいんですね。(笑)
因みに、一番頭が空っぽになるのはズバリ「アイロンがけ」です。
本当に「自動的」に手が動きます。(笑)

昨日は台所の棚を整理し、何を処分すべきか、何をどこにどうやって置くか、頭を使いすぎました~。
おかげで、使い勝手がよくなりました。
たまには頭を使うのも悪くありません。
この使い方は「道中の工夫」とはちょっと違いますよね?
Posted by 雅蔵 at 2013年02月14日 16:33
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