坐禅・瞑想のすすめ

カテゴリー │祥光寺掲示板

 
 ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。──車をひく(牛)の足跡に車輪がついて行くように。
 ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも清らかな心で話したり行ったりするならば、福楽はその人につき従う。──影がそのからだから離れないように。


 お釈迦様の語ったといわれる『真理の言葉・ダンマパダ』の最初の言葉です。わが国には「法句経」(ほっくきょう)として伝わっています。
 
 

 この『ダンマパダ』のこの言葉は、すごい真理を言っていますね。
普通は、苦しいものごとや楽しいものごとがあると考えます。
しかし、同じものごとでも、人の心によって苦しく受けとめることもあれば楽しく受けとめることもある。
したがってその対応も異なってしまう。このように、ものごとは心がつくりだしているのだと言うのです。

 確かに、悲観的な心の人は何事も悲観的にとらえるし、批判的な心の人は何事も批判的にとらえる。
積極的で創造的な心の人は何事も積極的・創造的にとらえています。
 

 心を土壌にたとえると分かりやすいと思います。
同じ種をまいても、豊かな土壌には豊かな実りがもたらされ。痩せて汚染された土壌は不毛におわるのと同じです。

 この真理に気づくと、「心を養う」ことがいかに大切かが分かります。
 

 何は無くても、いつもほっこりと安らかで楽しい心。どんな大変な状況にあっても、前向きの可能性を見いだせる柔軟で力強い心。
人に賞められようがけなされようが動じない不動の平常心。生きとし生けるものを愛し育む慈愛と智慧の大きな心。 
このような素晴らしい心を養い、お釈迦様のような円満な人格となるのが仏教の目指すところです。
 

 そして、その「心を養う」ための実践・行が、坐禅・瞑想であり、読経や真言(マントラ)三昧なのです。 
 

 現在は、南北朝の動乱期と同じような時代の大きな転換期だと言われています。
自分の心を主人公として自主自立の精神で生きていける、豊かで柔軟で力強い心を養い育てることが求められます。
 
 
 

 今月(5月27日)から、祥光寺の本堂で坐禅会を始めます。壇信徒の皆さんはもとより、どなたでも気軽に参加してください。

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この記事へのコメント
こんばんは。

今日の言葉。言葉だけで終わらないよう

一瞬一瞬にその気持ちで対していきます。

脱力しながら真剣に。

ありがとうございます。こっさま。
Posted by としちゃん at 2012年05月22日 20:57
おはようございます

今日も気持ちの良い朝ですよ~(笑)

(●^^●)
Posted by 直弘 at 2012年05月23日 08:24
はじめまして。
阿部さんのブログから ここにたどり着きました。
ご縁に感謝いたします。

今こそ 瞑想 座禅が必要な時代なのですね。

関東地方で、瞑想や座禅に参加できる場があれば、教えてくださいませ。
Posted by ショコラ at 2012年05月23日 08:36
いつも ありがとうございます。忘れない様にプリントして トイレの壁に貼りました。
Posted by つーちゃん at 2012年05月23日 09:31
こんにちは!

>ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。──車をひく(牛)の足跡に車輪がついて行くように。

 >ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも清らかな心で話したり行ったりするならば、福楽はその人につき従う。──影がそのからだから離れないように。

この心を思考に変えても同じことが言えそうですね!
Posted by 田島 at 2012年05月23日 21:01
高校生でも参加できますか?
Posted by つち at 2012年05月24日 21:23
小・中・高生でも参加できますよ。
Posted by こっさん(kossan)こっさん(kossan) at 2012年05月24日 22:17
日曜朝の坐禅会、伺います。それと明日夜の高町も。よろしくお願いします。
Posted by アウラ at 2012年05月25日 09:32
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