僧堂というところ

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僧堂というところ

              【夕焼けの奥山】


僧堂というところ

禅の専門道場・僧堂はおもしろいところです。
世間と随分と違うところがあっておもしろいのです。

まず不便をいとわず労力をおしまず出来るだけ手作業でします。

草鞋(わらじ)や竹箒は手作りです。
本来は、薪を燃やして竈でご飯を炊いたり風呂を沸かしたりします。

禅堂には、クーラーもストーブもありません。

零下少しの寒さなら若い雲水は身体の方が適応してくれます。

物が余ったから残ったからといって捨てることはせず活かすように工夫します。

昼の味噌汁やご飯の残りは雑炊に、野菜の切れ端は炒めて建長汁にと…。

常に美食とは無縁な質素な食事ですが、不思議と美味しいものです。

禅寺の本格的な精進料理と食事作法それに料理の心得は、

「食は文化なり」の手本となって日本の食文化に影響を与えてきました。

自分の業績、地位、名誉、評判云々と、まず自分ありの世間とは逆で、

自分を忘れ、本来自分はいない「無我」の境地で成りきって修行します。

「たのみましょう!」と精一杯声をはりあげて入門を請い、

庭詰め旦過詰めの関門を通過して僧堂の仲間入りをします。

この入門の第一声で、身も心も法(真理)に差し出しますという覚悟が定まるわけです。

禅とは、命を投げ出す献身であり、ただ与えることに生きる喜びを体感するものです。










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この記事へのコメント
今日、驚くことがありました。
拙ブログに書きました。
http://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/e/370f36c43e7b20128c0645da40eb3e7a
Posted by akaru at 2015年12月21日 16:29
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