共に坐りましょう

カテゴリー │仏教・禅思想

夕暮れどき、
ブログに何か書こうとしても思い浮かばず、
本堂横庭の床几(しょうぎ)で坐禅しました。

数息観で息を調え、

ナムアミダブツを唱えながら生きとし生けるものへ感謝し、

やがて無三昧に深く入っていきました。


遠くでツクツク法師が啼いています。

涼風がやさしく体をなでるように吹き抜けていきます。

心は、何の求めるものもなく、
何の恐れもなく安らかで、
天地いっぱいどこまでも広がっていきます。
ただ坐して在る浄福をしばし味わいました。


ただ在ることの浄福を深く味わうことで、
人は自由の境地にいたります。

この世の中を生きにくくしているのは、
思いのワクに閉じこめられているからです。

思いを手放し、
ただ在ることの浄福を共に味わいましょう。

    祥光寺の坐禅会は、

       どなたにも開かれています。



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この記事へのコメント
こっさんの描写で、懐かしい日本の夏を思い出しました。
ツクツク法師の鳴き声、とても好きでした。
私は日本にいた殆どを(帰国子女です)、鎌倉で過ごしました。
不便ですが、自然に恵まれたところで、春は鶯や他の鳥、夏には様々な虫の声を聞きながら過ごしました。
子供の頃は不便な土地がイヤで仕方がなかったのですが、今思えば、なんて恵まれたところにいたんだろう、と感謝しています。
よく考えたら、今ここ(ドイツ)でも不便で自然豊かなところに住んでいます。
そういう運命なんでしょうかねえ。(笑)

私も一日に何度も、庭に出て、ふと目を閉じ、短時間ですがただ在ることを楽しんでいます。
まだ自由の境地を体感していないのは、修行が足りないせいでしょか?
楽しむだけでもOKと、割り切っていますが。(笑)
Posted by 雅蔵 at 2013年08月30日 15:41
いつも読ませて頂いて、ありがとうございます。
心がすっとはれたり、ほっと温かくなったりして楽しみにしています。
今日、読ませて頂いて私もすぐに目を閉じてみました。
セミがないて
風がふいて
人の動いている音が聞こえました。
静かに静かにしていたら、とても嬉しい気持ちが湧いて来ました。
ただただ嬉しい。涙がぽろぽろ流れました。
感謝のような感動のような、お手上げのような。
きっかけをありがとうございます。
Posted by あやこ at 2013年08月30日 17:47
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