「あるがままを受けいれ、思うままに生きる」②

カテゴリー │仏教・禅思想
























先回の花は写真手前の木で、「十月桜(ジュウガツザクラ)」と言うようです。

飯田公園を散歩していて、「え?今ごろ桜が咲いている!」と驚いて近寄って確かめました。

花は中輪、八重咲きで淡紅色。開花期は4月上旬、10~12月。
10月頃から咲き始め、翌春にも咲く、年2回花を咲かせる珍しい桜ということです。


さて、「空観」とともに大乗仏教の基本思想とされる「唯識(ゆいしき)」についてお話するということでした。

しかし、いろいろ本を読んでいるうちに、昔から「唯識三年…」と言われ専門の学僧でもマスターするのに三年もかかるという難しいものなのに、学者でもない私が「唯識」を正面から解説するのは無理があると気づきました。

「唯識」は、紀元前3,4世紀頃にインドに興った大乗仏教の深層心理学とも言うべき素晴らしい思想です。

21世紀の今を生きる私には、私なりの禅の見性(悟り)体験とその後の学びがあります。

その体験と学びをもとに、
「いまここ」をどのようにとらえ生きていけば、本当に充実した幸せな人生が送れるかをテーマに、「唯識」等も参考にしながら私なりの実践的な人間学を明らかにしてみたいと思います。

題して「あるがままを受けいれ、思うままに生きる」で、

今回は9月5日に続いて②回目ということになります。

次回からが本論で、「本来の地平―あるがまま」ということでお話ししてみます。


なお、本格的に学びたい人のために、私の主な参考書(種本)を紹介しておきます。

「仏教通史」平川彰・春秋社、「インド仏教の歴史」竹村牧男・講談社学術文庫
「哲学としての仏教」竹村牧男・講談社現代新書、「仏教入門」三枝充悳・岩波新書
「大乗仏教の深層心理学」岡野守也・青土社、「自我と無我」岡野守也・PHP新書
「やさしい唯識」横山紘一・NHKライブラリー、「意識の形而上学」井筒俊彦・中公文庫、
「大乗起信論」宇井伯寿、高崎直道・岩波文庫
「西田幾多郎ー場所的論理と宗教的世界観」現代日本思想体系22・筑摩書房
「タントラへの道」チョギャム・トゥルンパ・めるくまーる


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この記事へのコメント
9月5日の「あるがままを受け入れ、思うままに生きる」をよみました。

「ただ慈しみと愛をもって思うがまま生きればいい」というところが特に強く心に響きました。

四国を遍路している時でしたが、白い月光の中、ホコラのある小高い山に迷子の子犬と一緒に座し、町の灯をみおろしていた、あの時の 宇宙なる慈しみと愛 が蘇ってきます。
幸せです。
ありがとう御座います。
Posted by jinjippo at 2011年10月11日 01:11
こっさま、おはようございます。

こっさまの実践的な人間学 (それが智慧でしょうか?)、楽しみです。

あるがままを受け入れは、すんなりと分かるのですが
「想うままに生きる」が、なかなかしっくりと分からない私です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
Posted by ブルーエンジェル at 2011年10月11日 08:34
「十月桜」って・・・(笑)そのままなんですね。

わかりやすいですね。素直が一番^^


「あるがままを受け入れ、思うままに生きる」

そうありたいと日々思っています。

以前、とても身近な存在に「思うままに生きるんだよ」

と言われました。

幸せです。
Posted by さり at 2011年10月11日 17:49
慈修

いまここを受け入れ、思うままに坐禅。

いまここを受け入れる、と意識すると心身が開放され広がるのを感じました。ヽ(´ー`)ノ(-_-)
Posted by jinjippo at 2011年10月12日 09:52
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