プロは素晴らしい

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4日のブログで紹介したように、
達磨さんは、「お前さんは何ものだ?」と聞かれて、「知らん(不識)」と答えました。

宇宙と一つ、天地一杯の無(空)の地平に立つ、何ものでもない、あるがままの自分を露わにしたわけです。
「露堂々(ろどうどう)」の「知らん」です。達磨さんは、究極のフリーターですね。
臨済禅師なら、「一無位の真人(いちむいのしんにん)」と言うところです。
英語で“A true Man without rank”と訳されています。

Rank(地位)や職業は、着物でありユニフォームです。
禅宗坊主というのは、私のユニフォームで、そのユニフォームを脱ぎ捨てた素っ裸の私、無位の真人が、本来の自分です。

私も、社会生活をするには、僧衣をまとい「私は禅宗坊主です」と公言しなければ、お布施がいただけません。
また、衣を着けて「禅宗坊主です」と公言することで、ピリッとした心地良い緊張感で仕事に臨めますし、プロとして自己研鑽し、より良いサービスを提供しようという覚悟も定まります。

プロフェッショナルの語源は、pro(前で)+fess(述べる)で、人前で「私は○○です」と公言する人です。

プロとしての社会的な自己を自覚することが、アイデンティティー(自己同一性)ということかも知れません。

達磨さんのように、「知らん!」と、アイデンティティーも超えた究極のフリーターで生きるのが最高でしょうが、
プロとして自覚し、プロに徹した生き方も素晴らしく、人を感動させます。
掃除のプロ、苦情処理のプロ、家事のプロ…と、その人の自覚次第で、いろんなプロが生まれると思います。

プロ中のプロを、マスターというのでしょう。
掃除マスター、家事マスターと、人が師事して教えを請うレベルの人です。苦情処理マスターなんかは、今の時代には頼りがいのある貴重な存在です。


マスターと言えば、皆さんに是非紹介したい店が浜松にあります。

私は、喫茶店でコーヒーを飲むのが大好きで、今まで生きてきた数十年、各地の喫茶店でコーヒーを飲み歩いてきました(^0^)
その中でも、最高の「コーヒー・マスター」と呼べる、職人業の美味しいコーヒーを飲ませてくれる店が、写真の「GATI」というお店です。
コーヒーの好きな人は是非どうぞ。


CAFE&BAR GATI (ガティ)浜松市東区中田町45
http://www.at-s.com/gourmet/detail/2739.html










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この記事へのコメント
プロの仕事は
スゴいです

コーヒー・マスターの
入れる
珈琲是非飲んでみたいで~す♪

自らを
振り返り
思ったこと・・

中途半端のプロ
かもしれません
Posted by あるとない at 2011年09月08日 15:08
こっさま、こんにちは。

今日のお話も すんなりと入ってきました。
エプロンをつけ、主婦のユニフォームをまとい、今日も家族にサービスをするのでありました。社会での役割・・・分かりやすいお話をありがとうございました。
コーヒータイム、素敵ですね♪
Posted by ブルーエンジェル at 2011年09月08日 15:45
身の回り、色々なプロに助けて貰ったり、いい気分にさせて貰っています。

食べる物も含めて、様々なプロで支え合っている世界に生きていますね。
(*´∀`*)
Posted by 森の香り at 2011年09月08日 22:10
いろんなマスターもやがてどこにも行き着きはしないと感じる点(ポイント)があると思う。

互いをささえるプロもやがて自分自身のマスターになることが流れなのでしょうね。

だって、プロのする事は他への奉仕。
プロを支えるのは他だ。

自分でやっているようで、
支えられているとも。

マスターするのは技術では無く、自分と世界の理解じゃないかとふと思いました。
Posted by ぷ~すけ at 2011年09月08日 23:41
ぷ~すけさん

素晴らしいコメントありがとう(^0^)

その通りですね。

マスターというのは、

その道で、自他一如の天地一杯の命に至った人でしょう。
Posted by こっさん(kossan)こっさん(kossan) at 2011年09月09日 07:08
ここの日記を読み、心なごませていただいています。

和尚さんにアドバイスいただきたいことがあります。

夫がよく使うフレーズです。
たとえば私がしたことが夫の気に入らなかった時。

”俺の給料で食っとるくせに・・・”

けんかなどした時、どこの家庭でもでてきがちな言葉だとは思うにですが・・。それを言ったら私が嫌がることをわかって切り札のように言います。

主婦27年目。現在はホームヘルパーをしています。

数年前はその言葉にすぐにかっと反応してしまう私がいましたが、最近は私は自分でできることはやっている、という自信もでき、ひと頃よりは冷静に対応もすることができつつあります。でも・・・


すべては自分の心が表れているだけ、とはわかっているのですが、やっぱり聞きたくない言葉です。

私の何がそう夫に言わせるような状況を作るのか、どうどうめぐりです。

聞きたくないから聞くのか、もっと自信を持てば聞かなくなるのか、

アドバイスいただきたいです。
Posted by ak at 2011年09月09日 18:28
akさんへ

ご主人との関係はともかくとして、一人の人間として自立することが
大事です。
こつこつと自立に向けてがんばってください。

大事なことは、人として素敵な人間になることです。


私だったら、そんなことを言うケツのアナの小さい男とは別れますけどね。
Posted by たぬき at 2011年09月10日 13:25
どんな状況にあれ、いまあるがままの自分に、ほっこりと、安らかに落ち着くこと、自信を養い深めることが、本当にハッピーな道です。

自信のもとになるホームヘルパーをされていることは、とても素晴らしいです。

自信が深まれば、ご主人にも余裕をもって対応できると思います。

ご主人の暴言のおかげで、人間の器量が大きくなり自立もできてくると受けとめてください。
Posted by こっさん(kossan)こっさん(kossan) at 2011年09月10日 13:34
アドバイスありがとうございます。

私なりに人生を真剣に生きて、さらに自信をもてるようになります。

答えは自分の中ですね。
Posted by ak at 2011年09月10日 17:17
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