『極楽飯店』を読んで

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比叡山で黒ちゃん(雲黒斎氏)にいただいた『極楽飯店』(小学館)を一気に読みました。

とても面白かったし、阿部ちゃん同様に大事なことが分かりやすく伝えられていました。


この間、ふと考えたことがあります。

もし、私がイスラム教の国に生まれていて、真摯に生きる拠り所を求めていたとしたらどうなっていただろうかと…。

イスラムには、スーフィズムという素晴らしい神秘哲学がありますから、ひょっとしたら、そのスーフィズム独自の教義・言葉に導かれて見性していたかも知れません。

スーフィズムでは見性の極点を、
「ファナー・アル・ファナー」(消滅の消滅)と言うそうです。
つまり、無を無と意識する意識さえない意識のゼロ・ポイントです。

そして、その意識のゼロ・ポイントは、
「光の光」、つまり最高の光の光源であり、
宇宙の生命的エネルギーの根源でもあると言います。

意識のゼロ・ポイントですから、言葉はありません。
ですから、「仏教、イスラム教、キリスト」などの宗教も越えているのです。

このゼロ・ポイントが私が言う、
「あるがまま」のあたりまえの地平です。

スーフィズムでも、意識のゼロ・ポイントに至るためには、
「われあり」の自我意識の脱却が求められます。


黒ちゃんの『極楽飯店』では、意識のゼロ・ポイントは「源(ソース)」と表現され、最後の方でこんな風に書かれています。

難しく考えすぎだよ。「自分で」しょうとせずに繋がりを信頼して、それに身をゆだねるんだ。源(ソース)は燦々と降り注ぐ太陽のように、いつだって僕たちに熱を与えてくれている。
君たちが冷却装置を切ってくれさえすれば、その熱は氷を溶かしてくれるんだ。繰り返し話している通り、「思考」と「恐れ」がなければ、その状態は自然に訪れるんだよ。君たちだって何度もその状態を経験しているじゃないか。



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この記事へのコメント
向さま 誕生日おめでとうございます。
風のたより心地よく 拝見しています。
Posted by 笹川 靖子 at 2013年03月27日 06:49
お誕生日 おめでとうございます。


こっさんも年度末ぎりぎり、
桜の美しい時期に誕生されたのですね。
(私事ですが、昨日は娘の誕生日でした。)
・・・おいくつに・・・・?

より良き年となりますように☆
Posted by Devaprem at 2013年03月27日 17:42
こんにちは、誕生日だったのですね。

おめでとうございます。

私もついこの間、「極楽飯店」読みました。

「あの世に聞いたこの世の仕組み」ともども解りやすく伝えていただいているので、思わず母親にも本を貸してみました。

「神との対話」では挫折したようなのですが、黒斎さんの本は解りやすいようです。

こんどは「みんながぶっだ」も読んでもらおうかと思っています(笑)。
Posted by 田島 at 2013年03月29日 10:22
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    コメント(3)