2012年01月18日16:12
唯識⑩―接心3、4日目≫
カテゴリー │仏教・禅思想
さて、臘八大接心(ろうはつおおぜっしん)の続きです。
3,4日目に入って、脚の痛み以上の難関が、思いを手放しにして非思量(ひしりょう)の世界に入ることでした。
坐禅によって心が澄んでくるのでしょう、あれこれ思っている自分が、普段よりはっきりと分かります。
その思いを断とうと、「ムー」と無字三昧になろうとするのですが、ちょうど深海をのぞみその底に引きずり込まれるような恐怖があるのです。
思いを手放しにして非思量の世界に入ることは、「断命根(だんめいこん)」と言われるように、命の根を断つような難しさがあるのです。
それでも勇猛心をふるい起こして、さらに「ムー、ムー」と無字三昧に徹底します。
すると、自分の体全体が岩のように感じられ、植物人間のようにただ息をしているだけの状態になってきます。
「あれ、俺生きているの?」と、ふと我にかえると、1,2時間があっという間に過ぎています。
ようやく非思量の坐禅三昧となり、禅定に入ったのです。
3,4日目に入って、脚の痛み以上の難関が、思いを手放しにして非思量(ひしりょう)の世界に入ることでした。
坐禅によって心が澄んでくるのでしょう、あれこれ思っている自分が、普段よりはっきりと分かります。
その思いを断とうと、「ムー」と無字三昧になろうとするのですが、ちょうど深海をのぞみその底に引きずり込まれるような恐怖があるのです。
思いを手放しにして非思量の世界に入ることは、「断命根(だんめいこん)」と言われるように、命の根を断つような難しさがあるのです。
それでも勇猛心をふるい起こして、さらに「ムー、ムー」と無字三昧に徹底します。
すると、自分の体全体が岩のように感じられ、植物人間のようにただ息をしているだけの状態になってきます。
「あれ、俺生きているの?」と、ふと我にかえると、1,2時間があっという間に過ぎています。
ようやく非思量の坐禅三昧となり、禅定に入ったのです。
この記事へのコメント
息を呑んで読まさせていただいてます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
Posted by まなん at 2012年01月18日 17:54
私からすると、お話が、何か、高山のように感じられます。
深い、海の底に沈むと言うよりも、何か、エベレスト登山のような響きです。
私も、今年の前半ぐらいには、ある程度、前進したいです。
深い、海の底に沈むと言うよりも、何か、エベレスト登山のような響きです。
私も、今年の前半ぐらいには、ある程度、前進したいです。
Posted by 風に揺れる葦は道士 at 2012年01月18日 20:53
こっさまも、恐怖心を感じられたのですね。
勇気を奮い立たせて、深海の底をのぞきみるなんて、禅はスパルタですね。
私は瞑想中に足を切られるような恐怖心を感じた事がありましたが、
積極的に自分から暗黒の闇に体を投げ出してみると、楽〜になった至福経験があります。
私もスパルタ好きかも(笑)
追伸・今朝から、通勤の車の中で、「延命十句観音経」を大声で唱えています。
歌はよく唱いますが、お経は初めて。とっても気持ちよいですね!
勇気を奮い立たせて、深海の底をのぞきみるなんて、禅はスパルタですね。
私は瞑想中に足を切られるような恐怖心を感じた事がありましたが、
積極的に自分から暗黒の闇に体を投げ出してみると、楽〜になった至福経験があります。
私もスパルタ好きかも(笑)
追伸・今朝から、通勤の車の中で、「延命十句観音経」を大声で唱えています。
歌はよく唱いますが、お経は初めて。とっても気持ちよいですね!
Posted by そら at 2012年01月18日 21:54
恐怖について書いてくれてありがとうございます。
自分は非思量の感覚が来ると、怖くなってやめちゃうことがよくあるんです。
自分は非思量の感覚が来ると、怖くなってやめちゃうことがよくあるんです。
Posted by ゆうこ at 2012年01月18日 22:50
こっさま、みなさん おはようございます。
すごいですねーーーー。
勇気をもって恐怖を抜けると、そこへいけるのでしょうか?
その勇猛心というのは 逃げないでいまやっていることを徹底的にやる
ということでしょうか。
すごいですねーーーー。
勇気をもって恐怖を抜けると、そこへいけるのでしょうか?
その勇猛心というのは 逃げないでいまやっていることを徹底的にやる
ということでしょうか。
Posted by ブルーエンジェル at 2012年01月19日 09:17
ハラハラドキドキです。
心の描写がまたなんとも。
私はもちろん、この段階まで至ったことはありませんが、挑戦してみたくなりますね。
あ、挑戦という言葉は適切ではないかも。
合掌
心の描写がまたなんとも。
私はもちろん、この段階まで至ったことはありませんが、挑戦してみたくなりますね。
あ、挑戦という言葉は適切ではないかも。
合掌
Posted by 雅蔵 at 2012年01月19日 17:00
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