2011年09月21日13:35

台風が浜松を襲いました。
時折、ゴーゴーとうなりながら猛烈な風雨が吹き荒れ、裏庭の椎の大木が、枝も折れんばかりに大きくたわみ揺れました。
寺は庫裏の角の瓦がめくれたり、村のあちこちの家の瓦が飛んだりしました。幸い怪我人はなかったようです。
自然は、人間にとって脅威であり、また、恵みでもあるようです。
随分前に、奥山を流れる富幕川の上流で、滝に打たれたことがあります。
脚をふんばって、頭上に落ちてくる水を必死で受けとめながら、般若心経を読経しました。
終わって、自然のエネルギーを頭から注入されたみたいに、一変に目が覚めた気分がしました。
空海は、青年の頃、太平洋の白い波涛が吠えたてる室戸岬の突端にある洞窟で、ひたすら虚空蔵求聞持法の真言を唱え続け抜群の記憶力を得たと言います。後に、この時の体験を『三教指帰』に次のように著しています。
その経に説くに、もし人、法によりてこの真言一百万遍を誦さば、即ち一切の教法の文義を暗記することを得と。
ここに仏の言葉を信じて…、阿波国大滝嶽にのぼりよじ、土佐の国室戸の岬に勤念す。
谷、ひびきをおしまず。明星来影す。
無名の一留学僧として入唐した空海が、唐代随一の密教の高僧・恵果から、
出合ってわずか2ヵ月後に、密教最高位の阿闍梨位を授かったほどの霊性の底力は、
それこそ、空や海や山の、大自然の中で培った野生のエネルギーに、源泉があるのではと思います。
自然のエネルギー≫
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台風が浜松を襲いました。
時折、ゴーゴーとうなりながら猛烈な風雨が吹き荒れ、裏庭の椎の大木が、枝も折れんばかりに大きくたわみ揺れました。
寺は庫裏の角の瓦がめくれたり、村のあちこちの家の瓦が飛んだりしました。幸い怪我人はなかったようです。
自然は、人間にとって脅威であり、また、恵みでもあるようです。
随分前に、奥山を流れる富幕川の上流で、滝に打たれたことがあります。
脚をふんばって、頭上に落ちてくる水を必死で受けとめながら、般若心経を読経しました。
終わって、自然のエネルギーを頭から注入されたみたいに、一変に目が覚めた気分がしました。
空海は、青年の頃、太平洋の白い波涛が吠えたてる室戸岬の突端にある洞窟で、ひたすら虚空蔵求聞持法の真言を唱え続け抜群の記憶力を得たと言います。後に、この時の体験を『三教指帰』に次のように著しています。
その経に説くに、もし人、法によりてこの真言一百万遍を誦さば、即ち一切の教法の文義を暗記することを得と。
ここに仏の言葉を信じて…、阿波国大滝嶽にのぼりよじ、土佐の国室戸の岬に勤念す。
谷、ひびきをおしまず。明星来影す。
無名の一留学僧として入唐した空海が、唐代随一の密教の高僧・恵果から、
出合ってわずか2ヵ月後に、密教最高位の阿闍梨位を授かったほどの霊性の底力は、
それこそ、空や海や山の、大自然の中で培った野生のエネルギーに、源泉があるのではと思います。
この記事へのコメント
こんにちは。
こちらは 土佐の高知からです。
高知は そして室戸は 自然がおっきいです。豪快です。(笑)
台風のすぎた 高知の空は 数日の曇り空で気付かなかったのか
とても透き通って、高く高く すっかり秋の空になってました。
喜びのたび 悲しみのたび なんど産まれてから見上げてきたかわかりませんが
その度に 気付かずとも エネルギーを感じ取っていたのかもしれません。
ありがとうございます。
こちらは 土佐の高知からです。
高知は そして室戸は 自然がおっきいです。豪快です。(笑)
台風のすぎた 高知の空は 数日の曇り空で気付かなかったのか
とても透き通って、高く高く すっかり秋の空になってました。
喜びのたび 悲しみのたび なんど産まれてから見上げてきたかわかりませんが
その度に 気付かずとも エネルギーを感じ取っていたのかもしれません。
ありがとうございます。
Posted by pao at 2011年09月21日 21:11
自然は、人間にとって脅威であり、また、恵みでもあるようです。
空海は、青年の頃、太平洋の白い波涛が吠えたてる室戸岬の突端にある洞窟で、ひたすら虚空蔵求聞持法の真言を唱え続け抜群の記憶力を得たと言います。
後に、この時の体験を『三教指帰』に次のように著しています。
その経に説くに
もし人、法によりてこの真言一百万遍を誦さば
即ち一切の教法の文義を暗記することを得と。
ここに仏の言葉を信じて…
阿波国大滝嶽にのぼりよじ
土佐の国室戸の岬に勤念す。
谷、ひびきをおしまず。明星来影す。
無名の一留学僧として入唐した空海が
唐代随一の密教の高僧・恵果から、出合ってわずか2ヵ月後に
密教最高位の阿闍梨位を授かったほどの霊性の底力は
空や海や山の
大自然の中で培った
野生のエネルギーに
源泉があるのではと思います。
のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おんあり きゃまり ぼり そわか
空海は、青年の頃、太平洋の白い波涛が吠えたてる室戸岬の突端にある洞窟で、ひたすら虚空蔵求聞持法の真言を唱え続け抜群の記憶力を得たと言います。
後に、この時の体験を『三教指帰』に次のように著しています。
その経に説くに
もし人、法によりてこの真言一百万遍を誦さば
即ち一切の教法の文義を暗記することを得と。
ここに仏の言葉を信じて…
阿波国大滝嶽にのぼりよじ
土佐の国室戸の岬に勤念す。
谷、ひびきをおしまず。明星来影す。
無名の一留学僧として入唐した空海が
唐代随一の密教の高僧・恵果から、出合ってわずか2ヵ月後に
密教最高位の阿闍梨位を授かったほどの霊性の底力は
空や海や山の
大自然の中で培った
野生のエネルギーに
源泉があるのではと思います。
のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おんあり きゃまり ぼり そわか
Posted by 品玄 at 2011年09月22日 22:08
自然の猛威で人が亡くなるのはとても悲しいです。
自然のほうも破壊されたら悲しいかもしれないなぁと思う私です。
発掘の外仕事をしてた時、とても暑くて寒かったけど、お日様の元、心身ともに健康体そのものでした。
今は内仕事なので、たまに近くの海や空や鳥たちを眺めています。それだけでホッとするのがいつも不思議です。(^_^)
自然のほうも破壊されたら悲しいかもしれないなぁと思う私です。
発掘の外仕事をしてた時、とても暑くて寒かったけど、お日様の元、心身ともに健康体そのものでした。
今は内仕事なので、たまに近くの海や空や鳥たちを眺めています。それだけでホッとするのがいつも不思議です。(^_^)
Posted by ロイヤルブルー(元さざえこです) at 2011年09月22日 23:03
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