満月の夜

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満月の夜


満月の夜、庭の芝生に板を敷き坐禅をした。
こうこうと照る月に、庭一面が輝き虫たちが鳴いていた。
思いきって上半身裸になって坐ってみた。

月の光のエネルギーが全身にしみとおり、自ずから厳粛の気に満たされ思わず三拝した。

人間のあれこれの思いや価値観を一切あてにせず、ただ身も心もはなち忘れてする行と畏敬の念から
もよおされる生きることをあらためて思った。

部屋に入りヘッドホーンでベートーベンの「月光」を聴いてみた。

清らかに甘美に切なく体にしみ通るピアノの旋律は、いましがたの坐禅の降りそそぐ月の光そのものだった。

        満月や 光に浴し 坐禅かな

翌朝、鼻はぐずぐず、裸で坐るのはほどほどにします。

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