お盆を迎えて

カテゴリー │仏教・禅思想


浜松のこの辺は7月盆です。

今日13日は、夕方になるとあちらこちらの家の前で迎え火が焚かれ、
「盆義理」といって、初盆の家を隣保や親類の人が弔問に行きます。

同じ期間に初盆のお宅が一斉に祭壇を飾って、みんなが複数の初盆のお宅を弔問するもんだから、
街中に喪服姿の人が往来し、いたるところで盆義理渋滞が発生するほどです。

この時ばかりは街中が、
生と死の境目のない冥界と顕界が一つになったような不思議な空気につつまれます。


仏教は生と死を区別することも分別とし、
「生も死もほとけの御命なり」と道元禅師がいうように、生死一如ととらえます。

いまここに生かされてあることを幸せに感じ感謝し、利他のため創造的に生きる気概をみなぎらせる。
そんな確固たるBe(存在)でありたいと願っています。

その道は、「生死一如」の大道であり、
先祖や肉親のみならず、
あまたの死せる人々の志・誠の願いを引き継ぐ歴史的生命としての自覚にあるだろうと感じています。

自我から宇宙生命(天地いっぱいの無・空)への転換は、
歴史的生命への転換をも意味するものです。


もっと広く、もっと深く、
自己のBe(存在)の源を体究錬磨する。

これは、すべての人の課題でしょう。
人間の尊厳は、その人の心源にあるのですから。


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この記事へのコメント
おはようございます。

早速ですが、磯崎さんからの禅リトリートの詳細が届きません。
どうしたら良いですか?
Posted by ひろこ at 2014年07月15日 08:26
ひろこさんへ

昨日15日にこちらにはメールがきました。

まだのようでしたら、下記の磯崎さんにお問合せください。

携帯 090-9812-8102

メール hitominnow@gmail.com
Posted by こっさん(kossan)こっさん(kossan) at 2014年07月16日 15:59
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