師匠のこと

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昨晩は、方広寺本山の忘年会に招かれて久しぶりに管長にお会いしました。


1915年生まれの大井際断老師は、今年97才になられます。

20才のとき、大井老師に相見して参禅をはじめてから45年になります。

学生時代の4年間、D社勤務時代の6年間、雲水修行時代の6年間、そして住職してから今にいたるまでの約30年間、参禅を続けてきました。

還暦を過ぎる頃からは、さすがに体力が衰え接心をずっと詰めることはせず2,3日間若い雲水さんと行を共にしています。

特に、暖房のない開けっ放しの冬の禅堂は体が冷えて体調を崩すようになってきたので、この頃は無理をしないようにしています。


数千ある公案の殆どが終わっているので、

「何をやるかな?」
「○○をもう一度お願いします。」

と言うように、この頃はおさらいをしています。

96才でなお現役の禅マスターとして参禅指導してくださる師匠のおかげで、煩悩の多い私も雲水としての初心を忘れることなく、今日まで歩んでこれたのだと思います。


師匠が元気でいてくださる…。

本当に有り難いことです!



「禅は語るべからず、行ずべし」と言います。

人生も「語るべからず生きるべし」でしょう。

あれこれと解釈し語っているときは、リアルないまここに徹底していません。

語るべき時は語ることになりきり、考えるときは考えることに成り切ればよいのですが、
多くの場合、考え語ることの不要なときに考えたり語ったりしているようです。

人生の本番は常に「いまここ」。

お茶を飲むときはただお茶を飲む。
食事をいただくときはただ食事をいただく。
そして、思考をはなれた「天地いっぱい」無の空の境地において、
「いまここ」を観じ感じて即動くことを人生の基本としたいと思ってます。


大井老師に参禅して常に感じるのは、
大法のど真ん中にただ在る、その人格の光芒です。

シンプルにただ在り続け、
「有り難いねえ!」 「素晴らしいねえ!」と、
感謝と賛嘆の日暮をしておられる老師は本当に素晴らしい師匠です。




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この記事へのコメント
素敵な師弟関係、いいなーと素直に思います。

質問です。
よく瞑想や悟りの本を読むと(ボブさんの本もしかり)、「しかるべき師匠につくことが大事」とあります。
こっさんにとっては、大井老師ですね。
私は、本気で探したことはまだないのですが、やはり「先生」なり「グル」と呼ばれる人についたほうがいいのでしょうか?
人生、(先生なしで)遠回りしてもいいじゃないか、とも思うのですが、如何でしょう?不可欠なことなんでしょうか?

私が住んでいるドイツ(フランクフルト近郊)に、どなたかいらっしゃるでしょうか?ご存知ですか?

お時間のあるときにでも回答していただけると、とても嬉しいです。

いつもありがとうございます。
Posted by 雅蔵 at 2012年12月13日 16:12
>お茶を飲むときはただお茶を飲む。
食事をいただくときはただ食事をいただく。
そして思考よりも「天地いっぱい」無の空の境地において、
「いまここ」を観じ感じて即動くことを人生の基本としたいと思ってます。


以前、阿部さんとのコラボライブででも
御本などでも、こういう話をよく聞いていましたが

最近、これが、本当に実感してできるようになってきました。


いま湧いてくる思いや感情を、等価値に味わう

思いっきり、いまを楽しむ

などなど・・・

ありがたいことですね。
Posted by SH at 2012年12月13日 16:54
97歳、本当に凄いですね

年齢を聞いただけ、尊敬せずにはいらせません


先週、普通なら1時間ぐらいで歩けるところを、ユックリ、ユックリと

3時間以上をかけて歩いて見ました


いつか年を重ねて、体力も落ちたらこういう歩き方になるんだなぁ~

と思いながら




人間ってやっぱり凄いと思いました

生きている、それだけで十分すぎるほど凄いことだと思います

コメントを読み返してみると

何が言いたいのか、意味不明ですよね(笑)


(。・ ω<)ゞ
Posted by 洲鎌直喜 at 2012年12月13日 20:17
雅藏さんへ

私の場合、20才のころ必死に本気で禅に安心を求めるなかで大井老師に出会い、あれこれ迷うことなく師匠として全幅の信頼をよせ、今日まで参禅指導をうけてきました。

大井老師は、師に追随することを求めるのではなく、真の自由な境地に私を導いてくださった素晴らしい禅マスターの師匠です。


何事も本気で思えることをすることが大事だと思います。
師を探すかどうかは、今のあなたの気持ちに素直であればよいと思います。

フランクフルト近郊では、禅マスターや禅会は知りません。

私と同い年のドイツ人兄弟弟子で、クリストフ・ハトラッパという禅マスターがブレーメン近郊のスタイアブルクにいます。
ドイツの禅会についての情報が得られると思います。

クリストフの禅会:http://www.choka-sangha.de/
Posted by こっさん(kossan)こっさん(kossan) at 2012年12月18日 20:27
こっさん、

お忙しい中、ご丁寧にお答えくださり、ありがとうございました。

ここ数日、「自分の気持ち」って何だろう、というお題で悩んでいるところです。
これを考えよう、と思っているのではなく、普通に生活していて、このお題に戻ってくる出来事が起きるのです。
考えてごらん、という仏様のお心なのかもしれませんね。
師を探すかどうかも、自分に問うてみます。

来年、機会を作ってハトラッパさんに会いにいけたら、と思っています。
会えばきっと、直感で分かると思います。
ちょっと遠いんですけど、その価値ありですね。

本当にありがとうございました。

合掌
Posted by 雅蔵 at 2012年12月19日 16:05
ご老師、お元気でうれしいです。
Posted by akaru at 2013年01月01日 16:52
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