いまここ哲学広場ー「より良く思い考える」③

   “こっさん”です

2012年09月10日 21:33

人生を誠実にまっとうに生きようと、考え実践することこそ活きた学問、活学問です。

その活学問について、

「坐禅と剣術とがおれの土台となった」(氷川清話)と自らの青年時代を語っている勝海舟は「寝学問」を勧めています。

「寝学問」とは字の通り、
「ゴロッと横になって寝ながら思い考えること」です。


勝先生曰く、

「活学問にも種々しかたがあるが、まず横に寝ていて、自分のこれまでの経歴を顧み、これを古来の実例に照らして、しずかにその利害得失を講究するのが一番近道だ。そうすればきっと何万巻の書を読破するにも勝る効能があるに相違ない。」(氷川清話)


何十年も、何も思わない考えないことを修行してきた私は、何も考えないわけではないのですが、理詰めで考えるというのは苦手です。

ですから、勝先生推奨の「寝学問」は、そんな私にピッタリの「より良く思い考える」活学問の方法と思っています(^▽^)


だいたい、こんな小さな頭の中だけで理詰めで考えようとするから頭がショートして思い悩んでしまうのです。

ちっぽけな自分の思考の限界を知って、

宇宙意思に神さまに、考えをゆだねることです。


その最適なスタイルが大地に身をあずけるゴロ寝だと、
勝先生は言いたいのでしょう。

あれこれ考えるうちに眠たくなってスヤスヤ寝てしまい、
起き抜けに「アッそうだ!」と気づくこともありますよね。



私も人生のフィナーレ(終幕)をどう生きようかと、ちょうど考えているところです。

テーマは
①Integral Life Plan(統合的人生計画)
 人間性(人格)、修行、学習、健康、家庭、勝縁(社会)、事業という観点から統合的に考えてみようということです。
②Project(事業計画)
 いまここ禅道場、信行社、祥光寺等について、未来志向で事業として考えてみようということです。


禅僧である私は、「何も思わない考えないこと」についてはプロですが、「より良く思い考える」についての方法論は素人です。

これからは思考実験のようなつもりでこのブログを展開していきます。


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